005)面接での質問⑤逆質問
要約
転職活動における面接で必ず聞かれる質問5/5「逆質問」
逆質問を軽視し、ろくに考えずに思いつくままに質問している人は不合格になります
特に同じ内容で他社にもできてしまう質問は、意欲も熱意も伝わりません。
かならず①質問の理由、②あなたの考え、を添えて質問しましょう
面接頑張ろう!
本文
面接における重要質問のなかで
【何の考えもなく】言っちゃう人が多いのが逆質問
長くても1時間と時間が足りない採用面接で
考えなしに質問してよいと思いますか?
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今回はそんな逆質問の極意について徹底解説します
最後のほうでは、やまとオススメ「鉄板の逆質問」も公開します
すぐ読めない人はブックマークを推奨!
やまと@キャリアアドバイザー
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逆質問についてよく言われるのは、
「条件面についての質問はしちゃだめ」というもの
これは半分正解、半分不正解です
その理由はのちほど解説します
●一般的な逆質問例
転職エージェント大手リクルートエージェントのHPには
例として以下の内容が記載されています
(質問例)
・○○サービスを担当するとご説明いただいたのですが、
他のサービスに関わる機会はありますか?
・チームで日常的に使用されている
業務ツールを教えていただけますか?
・入社まで○日あります。それまでに、
読んでおいた方がいい書籍などはありますか?
・入社後は、しばらく営業同行をしていただけると聞きました。
何日くらいで営業として独り立ちするのでしょうか?
・15~30分程度で構いませんので、
同じチームで働く先輩にお話をお伺いする面談の機会を
いただくことはできませんか?
これを読んでどう思いましたか?
これらの良し悪しについて判断できるよう
【逆質問】について徹底解剖します
●逆質問における③つの分類
すべての逆質問は、以下の③つに分類されます
①転職理由にかかわる
【絶対にしなきゃいけない質問】
②質問することで面接官の
【採用意欲が上がる質問】
③質問することで面接官の
【採用意欲が上がらない・下がる質問】
あなたがしようと考えた質問は、上記のどれですか?
一つずつ解説します
①【絶対にしなきゃいけない質問】
その企業・求人であれば転職理由が解消できるか
分からない場合に絶対質問すべきものです
例えば残業時間が転職理由の場合、
「今回の転職理由はWLB(※)の改善ですが、
今回募集の部署での残業時間は何時間ですか?」
(※)WLB:ワーク・ライフ・バランス
これは明確に条件に関する質問ですが
これを聞かない限り
あなたが企業に入社意欲を伝えることはできません
(例)
転職理由:適切な残業時間で働きたい
理由 :子供が生まれたので家事や子育ての時間創出
現状 :月の平均残業60時間が常態化
希望 :せめて30時間に抑えたい
にもかかわらず、
残業時間に触れず入社したいというのは矛盾
質問することでようやく入社意欲を伝えてよくなります
なので、転職理由にかかわる質問は【絶対すべき】です
前述の「条件に関する質問はすべきでない」が
半分正解というのは、このようにすべき場合があるためです
②【採用意欲が上がる質問】と
③【採用意欲が上がらない・下がる質問】
どうせ質問するなら採用意欲が上がったほうがいい
これは間違いないと思います
でもどんな質問が②で、
どんな質問が③なのか、
分からない人が多すぎます
実は、質問内容そのものはさほど問題ではなく、
質問の仕方が問題なのです
●効果的な質問の仕方
質問をするにあたって前提となるのは
面接の場面が
・普段の上司との仕事の場面
・顧客との商談の場面
と同じものだという理解することです
面接でのやり取りを通じて面接官は
・一緒に仕事するイメージが持てるかどうか
・一緒に仕事したいと思えるかどうか
と考えて評価します
あなたは上司から仕事を振られたとき
「それってどうやればいいですか?」
と丸投げの質問をしますか?
しませんよね?
質問するときには必ず②つのことを伝えます
1)その質問をする理由・背景
2)自分の考え
1)がない質問は
単なるアリバイ的な無意味な質問
2)はリクルートでよく言われる
「お前はどう考えてるんだ?」という上司・先輩の発言
リクルートに入社すると、必ず何度もこれを言われます
自分の考えをもってなければ、話になりません
「私は●●と考えていますが、
実際にはどのようにすべきですか?」
このように質問することで面接官は回答しやすく
あなたをしっかりした人だと評価してくれます
●やまとオススメ「鉄板の逆質問」
やまとオススメの質問は、
「私は、今回の仕事内容について●●と理解しています
また仕事上では▲▲のような困難を伴うと思いますが、
■■のやりがいがあるからこそ頑張れる仕事ではないか
そのように考えますが実際のところはいかがでしょうか?」
このように
・自分の言葉で仕事内容を説明する
・仕事の大変さの理解を伝える
・仕事のやりがいの理解を伝える
これにより現場の面接官にぜひ欲しいと高く評価されます
内定にぐっと近づけます
なぜならば企業の採用において一番怖いのは、
入社後に仕事内容に関するミスマッチが発覚することなのです
採用の失敗、と言われます
思い描いていた理想の仕事と、現実とのミスマッチを感じると、
「こんなはずじゃなかった!」と短期離職の原因になります
これじゃお互いにWIN-WINどころか、
LOSE-LOSEですよね
ほとんどの応募者は、仕事内容を理解してません
求人票の「仕事の内容」を読んで理解したつもりになってるだけ
同業他社で同じような仕事をしていても、
会社により言葉の理解や「当たり前」が異なります
面接官も面接中に、
「こいつうちの仕事を理解してないな」
と感じて不合格にしたり、
面接中に「今回の仕事内容を説明してください」
と質問されたりします
これはミスマッチを防ぐためのものなのです
●一次面接と最終面接での逆質問の違い
一次面接は現場、最終面接は役員が面接官を務めるのが一般的です
一次面接で仕事内容について逆質問するのはいいとして
最終面接ではどんな逆質問をすべきか?
役員面接で見られているポイントは、
入社後会社を担える活躍をしてくれる人材かどうかです
なので、
一次面接:直近の仕事内容に関する質問
最終面接:数年後のやりたい仕事に関する質問
やりたい仕事を伝えることで、仕事に対する意欲を示し、
もしそれができると保証されなくても、
それを目指して頑張ります! と伝えればOK
もしくは最終面接で質問はしなくてもよい
「一次面接で仕事内容について具体的に理解でき、
さらに御社への志望度が高くなったので、特に質問はありません
もし御社で内定をいただけた場合は、他社を辞退し、
ぜひ入社させていただきたいと考えております」
この一言を伝えれば、質問なんてなくてもよいのです
●ではフランクに質問するのはダメなのか?
ここまで伝えると、「そこまで固く考えなくても」
…と反感を覚える方もいらっしゃると思います
今回伝えた内容は、
短い面接で残り時間3分、
1つだけ質問してもよい場面で何をどう聞くか?
なので、時間に余裕があり、クリティカルな質問を終えた後に、
ざっくばらんな雑談のなかで質問するなら、
フランクな質問も全然OK
素の自分を伝えてNGならそんな会社は選ばない、
という考え方もアリだと思います
●結論
逆質問には③つの分類があり、
伝え方として抑えるべき②つのことがある、
ここをしっかり理解していれば、逆質問対策は万全です
採用面接を理解し、ぜひ恐れることなく面接に臨んでください
あなたが内定を勝ち取れるよう、応援しています